大器晩成

 僕は20代の頃に画業において大器晩成型でいくと決めました。ホラー漫画や美少女コミック雑誌などで漫画の仕事はしていましたが、半ば遊びで楽しみのためにやっており、画力において納得はしていませんでした。ですから雑誌掲載より漫画アシスタントで修行する事を優先したのですが、結果それで良かったと最近特に思うのです。

 まず映画秘宝でのイラスト掲載をきっかけに自分でもかつての怪奇児童書に負けないものを描けるという自信を得たのも、それまでの積み重ねが必要だったはずで、さらにこの時代だからこそ本気で怪奇画報というものに取り組め、かつ皆さんの賛同も得られたと思っています。

 20代、30代で人気漫画を描き成功した人が50代になって仕事も少なく大した人気も得られないという姿をよく目にするようになりました。

 若い頃に成功してしまったため、その時代のロジックから抜け出せず、さらに時流を読む力も失ってしまっているようです。

 人生は長く、意外と先は長いわけで人生前半で成功を収めて残りの人生で面白い創作活動ができないよりは、若い時に地味な積み重ねをして、老人の頃にやりたい事がたくさんあって楽しく働ける方がいいと思います。

 ですから、若い人は焦らずにゆっくりと人生を歩み後半ドーンと花火を打ち上げるような構成で生きるのをお勧めします。

 僕の知り合いも若い時にパッとしなかった人たちが多く、50代になった今、人気を得ています。

 若い時の貧乏は苦にならないですが、年をとった時に貯金も底をつくような状況はいやですよね。

 もっとも僕は令和怪奇画報に貯金を全てつぎ込み無一文に向かってしまっていますが・・・全然大器晩成型ではないかも知れません!しかし、売り上げ次第では本当に貧乏になってしまいますが、皆さんに高い評価を受けられただけでも絵描きとしては人生でもっとも楽しい時期ではあります。

 自分の作品の評価に一喜一憂していた若い頃と違い、確固たる自信をもって取り組んでいる令和怪奇画報の制作はとても楽しく、皆さんと共にそれを享受できているのはとてもしあわせです。皆さん、いつも本当にありがとうございます。

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漫画アシスタントの経験

僕は学生時代にプロデビューしてから20年程度、漫画業界で働いておりました。 雑誌に漫画を掲載し続けるのも面白かったとは思いますが、主に漫画アシスタントをする事を選びました。 それは、漫画アシスタントでは自分では苦手な物を描いたり、漫画家の求める絵をかたちにする訓練となる、絵描きとしての利点が大きかったからです。 もっとも苦しく、かつ勉強になったのは、荒木飛呂彦先生の「ジョジョの奇妙な冒険」であり、