イルカがまた攻めてきたぞっ


 妖怪編の作画が終わり、文章やレイアウト作業を経て印刷所への入稿も無事に済みました。

 次は怪異都市伝説編という事で、妖怪に比べより身近で恐怖度が増す都市伝説における怪物たちを半年間に渡り描き続ける事になりますが、あえて一枚描いてみたのが今回のイルカの絵です。

 これは第3巻「人類滅亡編」に掲載するためのものですが、皆さんに令和怪奇画報全体のイメージを理解していただく意図も含め見ていただいたのです。

 怪奇画といえば、妖怪や怪物と真っ先に連想されると思いますが、もっと広く怪奇というものを捉えるのが僕の目的でもあるのです。

 イルカの絵はかつて小学館の児童書で小松崎茂の絵において描かれたものの発展形ですが、昭和の本ありきでさらにアイデアを上乗せする事ができるのも、後出しである令和怪奇画報の利点と可能性だと思います。かつての怪奇児童書の焼き直しとは違う事は皆さん、すでにお気づきかと思いますが、今回のような遊びもできるという事を見ていただいたわけです。

 とても有名で多くの人に愛されている小松崎茂の絵のパロディですから、下手なものを出すわけにはいかず、普段の倍の時間を作画に要しました。

ツイッターでの評価は高く、皆さんに楽しんでいただけたようで安心しました。

今後はまた怖いオバケの絵が続き、今回よりは地味な印象を持たれると思いますがそこも楽しんでいただけたらと思います。




250回の閲覧

最新記事

すべて表示

妖怪編と怪異都市伝説編

令和怪奇画報の出版を決めた時、各巻の題材をどう決めていくか、どんな順番で展開させていけばいいかを考えました。 まだ元号が平成だった頃、ウェブサイトを使って無料で閲覧できる怪奇画報を作ろうかとも思っていました。その頃はある企業の作画仕事で日々疲弊し続ける仕事量を点滴を打ちながらこなしていたので、その仕事が終わってから毎日2時間か3時間、怪奇画に時間を割き、月一枚程度を完成させる感じでした。 元号が令

大器晩成

僕は20代の頃に画業において大器晩成型でいくと決めました。ホラー漫画や美少女コミック雑誌などで漫画の仕事はしていましたが、半ば遊びで楽しみのためにやっており、画力において納得はしていませんでした。ですから雑誌掲載より漫画アシスタントで修行する事を優先したのですが、結果それで良かったと最近特に思うのです。 まず映画秘宝でのイラスト掲載をきっかけに自分でもかつての怪奇児童書に負けないものを描けるという

漫画アシスタントの経験

僕は学生時代にプロデビューしてから20年程度、漫画業界で働いておりました。 雑誌に漫画を掲載し続けるのも面白かったとは思いますが、主に漫画アシスタントをする事を選びました。 それは、漫画アシスタントでは自分では苦手な物を描いたり、漫画家の求める絵をかたちにする訓練となる、絵描きとしての利点が大きかったからです。 もっとも苦しく、かつ勉強になったのは、荒木飛呂彦先生の「ジョジョの奇妙な冒険」であり、